「ITエンジニアになりたいけど適性があるか分からない」
「どんな人が向いているの?」
「適性がなくても働いているうちに慣れるでしょ」
あらゆる職業に適性があるように、ITエンジニアにも向いている人と向いていない人がおる。
この適性というのは思っている以上に重要で、長く活躍するためには必要不可欠ともいえる要素なのじゃ。
今回は、ITエンジニアに向いている人の特徴と適性がない場合にはどうなるのか解説していくぞ。
これから、ITエンジニア転職をしようとしている人は、ぜひチェックして欲しい。
ITエンジニアに向いている人の特徴
ITエンジニアのなかでも、その種類によって求められる適性が異なる場合があるが、ここではすべてのITエンジニアに向いている人の特徴を紹介していくぞ。
ITエンジニアを目指す人は、自身に当てはまるか確認していこう。
IT技術に関心がある
まず第一に、IT技術に関心があることが重要じゃ。
IT技術の進化は凄まじく速く、次々と新しい技術が登場しておる。
それらに対し、興味関心を持って最新技術やトレンドについて把握することが必要なのじゃ。
自身が携わっているシステムや製品の将来性も確認するとともに、保有しているスキルの需要が先細りではないか確かめることにも繋がる。
IT技術に関心があることは、他の適性にも通ずるものがあるので要チェックじゃ。
勉強を続けられる人
先にも述べたように、IT技術は凄まじい速さで進化しておる。
次々と新しい技術が登場する一方で、衰退していくものも少なくない。
ITエンジニアとして長く活躍していくためには、こうした新しい技術を常に学び続けなければならない。
先の「IT技術に関心がある」ことにも通ずるが、継続的に勉強を続けるためには「好きである」「学ぶことが楽しい」と感じられる人であることは容易に想像がつくじゃろう。
論理的思考ができる人
ITエンジニアとして活躍するためには、論理的思考ができるか否も重要じゃ。
すべてのITエンジニアは、トライ&エラーを繰り返しながらシステムやサービスを構築していく。
最初から想定通りに動作することの方が稀であるといっても過言ではない。
そのため「なぜ不具合が起きたのか」「この事象が起きるのは何が原因なのか」と論理的に分析し、原因を究明することが求められる。
当てずっぽうに作業して「やっぱり上手くいかない」「何か分からないけど動くようになった」では済まないということじゃな。
ユーザーの立場からしてみれば、そんなシステムやサービスは怖くて使えないからのう。
このことからも分かるように、論理的な思考ができることはITエンジニアにとって非常に重要な要素なのじゃ。
丁寧な作業ができる人
システムやサービスは、さまざまなパーツが合わさって作られている。
そのパーツが1つでも正しく動作しなければ、システム全体に不具合が生じる可能性が高い。
仕様書や設計書通りに構築することはもちろん、マニュアル通りにきちんと作業することが重要じゃ。
また、未経験者や経験の浅い人は、上司や先輩からの与えられた指示通りに丁寧に作業することも求められる。
と思われるかもしれないが、テスト工程のような同じことを何度も繰り返すような作業をしていると、つい手順を飛ばしてしまったり、1つずつチェックしなければならないところを、まとめてチェックしてしまったりしがちなのじゃ。
このことからも分かるように、丁寧な作業のなかには地味で時間がかかるものもある。
こうした作業を苦に感じず、しっかりと実行できることも重要な適性といえるのじゃ。
コミュニケーション能力が高い人
ITエンジニアは、黙々とPC画面に向かって作業する仕事であるとイメージする人は少なくない。
しかし、これは大きな間違いじゃ。
ITエンジニアは個人でシステム開発をするのではなく、チームや他部署と連携しながら進めていく。
そこに、円滑なコミュニケーションが求められるのは当然のことじゃ。
また、職種によってはクライアントと打ち合わせを行い、要件定義書を作成することもある。
PM(プロジェクトマネージャー)になって管理業務を行うこともあるじゃろう。
このことから分かるように、コミュニケーションを取ることが得意な人には適性があるといえるのじゃ。
そして、未経験者が採用選考でアピールしやすいポイントであることも覚えておくと良いぞ。
適性がないとどうなるのか
と軽視しがちだが、適性がないとITエンジニアとして長く活躍することは難しい。
早々に挫折してしまったり、重大な事故を引き起こしてしまったりする可能性もある。
ここでは、適性がないとどうなるのか事例を踏まえて解説していくぞ。
IT技術に関心がない:仕事をするのが単純に辛い&トレンドが掴めない
ITエンジニアに限らず、興味関心のない仕事を続けていくのは辛いものじゃ。
このように考えている人も少なくない。
しかし、興味関心を持てないことを常に勉強し続け、トレンドを掴むことも難しい。
IT技術の流行り廃りを掴めないでいると、自身の技術の需要、携わっているシステムやサービスに将来性がないことを見抜くこともできないじゃろう。
IT技術に関心を持つということは、自分自身を守るためにも必要だということじゃな。
勉強を続けられない人:技術の進歩に取り残される
自身が携わっている領域に新しい技術が登場すれば、当然それらについて学ばなければならない。
新しい技術についていけなくなれば、任せてもらえる仕事は少なくなることはもちろん、市場価値も低いのでキャリアアップも望めなくなるじゃろう。
つまり、ITエンジニアとして就職・転職したらゴールではなく、その先もずっと学び続けなければならないということじゃな。
賢い人は、汎用性の高い技術を習得して、それらをベースに必要に応じて学んでいくので勉強する負担も少ない。
システムやサービスを構築する作業者からPM(プロジェクトマネージャー)をはじめとする管理職へキャリアを進める人もおる。
これはこれで、管理職に必要なスキルを学ばなければならないので、結局のところ勉強することからは逃れられないということじゃ。
厳しい言い方かもしれんが、学び続けることを苦痛に感じる人は、同じことを繰り返すルーティンワークのような仕事に就くしかないのう。
論理的思考ができない人:バグや不具合の分析ができない
システムやサービス開発にバグや不具合は必ずついてくる。
これらに対処するためには、論理的思考を持って分析や改修を行っていかなければならない。
これは種類を問わず、すべてのITエンジニアに同じことがいえるのじゃ。
このことから論理的思考ができなければITエンジニアとして務まらないともいえるじゃろう。
ただし、論理的思考は先天性的なものではなく、鍛えることで習得することができる技術じゃ。
苦手意識があるものは習得に向けて日ごろから意識してみると良いぞ。
丁寧な作業ができない人:作業で事故を起こす&危険視されて仕事を任せてもらえない
人間とは違い、システムの世界には曖昧な表現はなく、その上とても繊細じゃ。
1つの小さな歯車が狂うだけで、システム全体に対して影響を及ぼすことも珍しくない。
そのため、丁寧に作業することが求められ、仕様書や設計書、手順書通りに進める必要がある。
手間や面倒を感じて横着をすると、大事故を引き起こすことにも繋がるため、丁寧な作業ができない人は危険視され仕事を任せてもらえなくなるのじゃ。
たとえば、Webサービスのサーバーを遠隔で構築しており、その際に「再起動」しなければならないところを誤って「シャットダウン」してしまったとしよう。
再びサーバーの電源を入れるためには現地にいかねばならず、その間はサービスは停止したままじゃ。
停止している間の損失は一体どれほどになるのか…想像しただけでゾッとするのう。
これは一例じゃが、ボタン1つで大事故が起きる可能性があることをゆめゆめ忘れるでないぞ。
コミュニケーションが苦手:認識に齟齬が生じ、トラブルの原因となる
コミュニケーション能力の不足による弊害はITエンジニアに限った話ではないが、ここでも触れておこう。
先にも解説したように、ITエンジニアはチームや他部署、クライアントと密に連携を取りながらシステムを開発していく。
十分なコミュニケーションが取れず、また認識に齟齬があれば要求を無視したシステムを作り上げてしまうこともあるじゃろう。
また、認識違いによって事故を起こす可能性もあるじゃろう。
ITエンジニアは「黙々と作業すれば良い」と勘違いしている人も多いがその逆じゃ。
むしろ、頻繁にコミュニケーションを取っている。
この世の中にコミュニケーションを必要としない仕事はほとんどないということじゃな。
まとめ
ITエンジニアに向いている人は、IT技術に対して興味関心を持ち、それらに対して常に勉強を続けられる人じゃ。
作業面でいえば、論理的思考で丁寧な作業ができる人に適性があるといえる。
採用選考の場で自分を偽り、あたかも適性があるように見せることはできるが、転職することはゴールではなく、スタートラインであることを忘れてはならない。
転職できたからといって、長く活躍できなければ意味がないからのう。
今回触れたITエンジニアの適性はどれも後発的に身につけることが可能じゃ。
自身に不足しているものがあれば、それらを鍛えてITエンジニアを目指すようにすると良いぞ。
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