「ITエンジニアになるためにおすすめの資格はある?」
「たくさんありすぎて分からない」
「勉強するならついでに資格取得もしたい」
このような疑問や要望を持っていることじゃろう。
実際、ITエンジニアになるために資格取得は必須というわけではないし、保有せずとも活躍している者もたくさんおる。
という声が聞こえてくるが、少し待ちなさい。
ITエンジニアは、その専門性の高さからスキルや実務経験が評価されやすい職種なのじゃ。
当然、未経験者には実務経験がないので、スキルや実績を証明する手立てがない。
そこで役立つのが資格取得ということじゃな。
今回は、単に就職・転職活動の場でアピール材料になるだけではなく、実務でも役立つ未経験者向けの資格をエンジニアの種類ごとに紹介していくぞ。
IT系の基礎知識を身につけたい人におすすめ
ITエンジニアは非常に多くの種類があり、それらによって行う業務も必要となるスキルも大きく異なる。
しかし
と漠然と考えている者もいることじゃろう。
実際、勉強しながら考えるというのは悪くない。
など、仕事の概要だけで方向を決めてしまうと、いざ蓋を開けてみたら「難しくて無理」「自分には向いていないかも」と挫折や適性がないことに後から気付くことになることは多々ある。
その点、勉強をしながら目指す種類を決めていくというのは、仕事の概要だけではなく、そこで使われている技術についても把握することができるので、方向性はもちろん自分自身が働いている姿を具体的にイメージしやすい。
すべてのエンジニアの種類の基礎学習をしていくのは時間がかかりすぎて効率も悪い。
そこで、このように目指すべきエンジニアの種類が定まっていない人は、まずIT系全般に通用する資格取得から始めることをおすすめするぞ。
ここでは3つの資格を紹介する。
ITパスポート
IT系の知識に自信がない人は、基礎知識を学べるITパスポートから始めることをおすすめするぞ。
受験資格もなく、月に2回試験が実施されているので働きながらでも資格取得がしやすいのもポイントじゃな。
難易度も低く、合格率も約60%なので、自信を付けるにはもってこいといえるじゃろう。
ただし、国家資格で履歴書にも書くことができるが、取得難易度が低い分、とても評価が高い資格であるわけではないことに注意が必要じゃ。
という意欲をアピールできる程度だと、覚えておくと良いじゃろう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITパスポートの上位互換ともいえる資格で、ITの基礎知識を網羅的に学ぶことができる国家資格じゃ。
この資格は多くのIT企業でも取得を推奨されており、取得しているとお手当をもらえることもあるぞ。
推奨されている資格なだけあって、取得していると
と、就職・転職活動の場で評価される資格でもあるな。
インフラから開発まで基礎を学ぶことができるので、自身が目指すべきエンジニアの種類が決まっていない人は、基本情報技術者試験の取得から始めてみると良いじゃろう。
MOS
MOSは「Microsoft Office Specialist」の略で、その名の通りMicrosoft社のOfficeに関する資格じゃ。
資格の難易度はとても低く、スペシャリスト試験で合格率は約80%であると言われているぞ。
Word、Excel、PowerPointなどがあるが、エンジニアを目指すならExcelがおすすめじゃ。
関数やマクロを使いこなせるようになると、業務効率が格段にアップするぞ。
たとえば、データベースから抽出したデータを整えたり、大量のスクリプトを作成するのに利用したりすることもある。
また、MOSの勉強をExcelのプログラミング言語であるVBAの習得の足掛かりにするのも良いじゃろう。
VBAができれば、社内ツールの開発や改修といった仕事をつかみ取ることができるようになるぞ。
こうしたスキルは、ITエンジニア以外の営業職や事務職でも活用できるので、興味がある人は取得してみると良い。
開発エンジニアを目指す人におすすめ
システムやアプリケーションの設計、開発を主な仕事内容としている開発エンジニア。
システム開発にはあらゆるプログラミング言語が使われており、ものによっては資格試験が用意されていることもある。
その数も多く、どれを選べば良いか悩んでしまう者もいることじゃろう。
特に
という者は、必要なプログラミング言語が分からず二の足を踏むじゃろうな。
そこで、未経験者におすすめなのがOCJPじゃ。
なぜ、おすすめなのか解説していくぞ。
OCJPがおすすめな理由
これから開発エンジニアを目指す人にOCJPがおすすめな理由は、ずばりJavaの資格だからじゃ。
OCJPはOracle Certified Java Programmerの略ということじゃな。
と疑問を感じた者もおることじゃろう。
その答えは、Javaが非常に汎用性の高いプログラミング言語だからじゃ。
と新たな疑問を感じた者のために分かりやすく言うと、Javaはあらゆるシステムで使われているということじゃ。
それが何を指すのかというと、多くの企業で採用されているプログラミング言語だから就職・転職先の選択肢が多いと言い換えることもできるじゃろう。
余裕がある人は、C言語プログラミング能力検定試験もおすすめだぞ。
インフラエンジニアを目指す人におすすめ
ネットワークやサーバーの構築・運用といった、IT技術を支える基盤を作るインフラエンジニア。
ネットワーク側、サーバー側によっておすすめする資格は異なるが、未経験者が取得するならCCNAじゃろうな。
サーバー側ではLPICというLinuxの資格試験もおすすめなのじゃが、AWSをはじめとするクラウドに関する技術が台頭してきておるから甲乙付け難いのが正直なところじゃ。
おっと、話が少し逸れてしまったのう。
それでは、CCNAがおすすめな理由を解説していくぞ。
CCNAがおすすめな理由
CCNAは、Cisco社の資格試験で、このCisco社のネットワーク機器は物凄くシェア率が高いのじゃ。
つまり、先のOCJP同様、あらゆる企業で使われているので、取得しておくことでアピールできるチャンスが増えるということじゃな。
就職・転職でアピールすることも良いが、CCNAはネットワークを基礎から勉強することができるので、取得しておくとインフラエンジニアとして働き始めてからも役立つこと間違いなしじゃ。
Webエンジニアを目指す人におすすめ
Webエンジニアの場合、先に紹介した開発エンジニア同様、使用するプログラミング言語によって資格試験がある。
PHPやRubyなどの技術者認定試験が挙げられるのう。
これらのプログラミング言語はWeb制作で多用されているので、取得しておくと就職・転職活動でも役立つじゃろう。
ただ、未経験者におすすめするのはHTML5プロフェッショナル認定試験じゃ。
なぜ、こちらをおすすめするのか解説していくぞ。
HTML5プロフェッショナル認定試験がおすすめな理由
Webサイトを作るうえで、HTML・CSS・JavaScriptは最も基本となるもので、フロントエンドエンジニアには必須のスキルじゃ。
未経験からWebエンジニアになるための勉強をする際、避けては通れないのであれば、ついでに資格取得もしてしまおうという算段ともいえる。
HTMLやCSSは、パソコンとエディタ(メモ帳でもOK)があれば、勉強した内容をすぐに試すこともできるのが面白いところじゃな。
ホームページやブログ作成をしながら学ぶのも良いじゃろう。
作成物があれば、ポートフォリオとしても利用できる可能性もあるから、積極的に手を動かすことをおすすめするぞ。
まとめ
ITエンジニアは、専門性の高い職種であることから、転職する際にはスキルや実務経験などが評価される。
未経験から目指す場合、実務経験がないのでスキルを証明することができぬ。
その代わりになるのが、資格取得であり、保有していると
・未経験でも意欲的に取り組んでいる
と評価されやすいのじゃ。
未経験者におすすめの資格選びのポイントは「基礎から学べる」「多くの企業で採用されている技術」に焦点を当てることじゃ。
これによって就職・転職先選びの選択肢を広く持つことができる。
基礎を学ばなければ応用はできないし、ニッチな分野はそれだけで選択肢を狭めるからのう。
これからITエンジニアを目指そうとしている者は、ぜひ役立ててみてほしい。
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