「エンジニアになりたいけど、どんな企業を選んだら良い?」
「未経験可でもブラック企業は嫌だ」
「内定がもらいやすい企業はどんな企業?」
未経験からITエンジニアへの転職を目指す際、このようなことを考えている者も多いことじゃろう。
少子高齢化による採用難、IT人材の不足などの背景から未経験からでも目指すことができるITエンジニアだが、実は未経験者が狙える企業は限られているのじゃ。
待遇が良い優良企業、有名なサービスを作っている企業は優秀なエンジニアが自然と集まってくるのは自明の理じゃ。
つまり、あえて未経験者を採用する必要がないということじゃな。
少々、世知辛いが企業もボランティアではないので仕方のないこと。
では、
研修制度が整っている企業
未経験者がエンジニア求人(企業選び)を探す際に重要なのが、研修制度が整っている企業を選ぶことじゃ。
研修制度が整っているということは、未経験者を育てる意思が企業側にあるということじゃからな。
具体的なポイントを解説していくぞ。
中途入社にも研修を実施しているか否か
新卒に対して研修を行っている企業は非常に多い。
しかし、中途入社の者に対しては研修環境が整備されていないことが多々あるのじゃ。
当たり前のことだと思われるかもしれぬが、見落としがちなので忘れぬようにな。
研修の内容について確認する
中途入社の者にも研修を行ってくれるからといって油断するでない。
その研修内容がどのようなものなのか、確認を怠ると痛い目に遭うぞ。
「研修1ヵ月」と求人情報には書いてあったのに、実際は1週間で現場に送り出されることも十分にあり得る。
研修のカリキュラムが整っておらず、会社のPCで自習のように学習させられるなんてこともあるのう。
こうした情報は、インターネット上に口コミとして溢れているのでチェックしてみると良いぞ。
未経験者はSIerやSES企業が狙い目
ITエンジニアの求人を見ていると「SIer(エスアイアー)」「SES(エスイーエス)」という言葉を目にする機会も多いじゃろう。
SIerはシステム開発をはじめとする業務の請負、SESは技術提供といったように、両者には違いがあるが、どちらも未経験者にやさしいという共通の特徴もある。
なぜSIerやSES企業は未経験者にやさしいのか、その理由を解説していくぞ。
人が増えるほど会社の利益を生み出せるから
すべてはこの一言に尽きるといっても過言ではない。
少し生々しい話をするとしよう。
業務請負と称しつつ、エンジニアをクライアント先に常駐させて業務を遂行させることは日常茶飯事。
その際、
SESも、業務指示は派遣元という違いはあるが、基本的には同じじゃ。
つまり、人材をクライアント先に送り込めば送り込むほど、派遣元の企業は利益を得られるわけじゃな。
業務請負の場合には成果物が求められるが、SESは作業工数が報酬であるため、より顕著だと言えるじゃろう。
「派遣」という言葉に不安を感じる者もいるかもしれんが、SIerやSES企業の正社員として雇われ、クライアント先に常駐(派遣)するという意味なので安心して欲しい。
エンジニアを送り出すため研修制度が充実している
現実的な話に嫌悪感を覚えた者もいるかもしれぬが、聞いて欲しい。
SIerやSES企業は、エンジニアをクライアント先に送り出すことで利益を上げているが、逆に送り出せなかったらどうなるだろうか。
当然、利益は上げられない。
それに加えて、エンジニアが自社に待機している際の基本給の支払もあるので、赤字となるわけじゃ。
いわゆる待機コストと呼ばれるものじゃな。
しかし、クライアントも全くの未経験者をお金を払ってまで常駐させたいと考えることは少ない。
そこで、企業は未経験でも研修をしっかり行って、クライアントに人材をアピールできるようにしたいのじゃ。
つまり、未経験者と採用する企業の利害が一致しているということじゃな。
常駐先となるクライアントは、エンジニアのスキルシートを見て面談するか決めることが大半なので、資格取得の支援をしてくれる企業も多いぞ。
SIerやSES企業のメリット
内情を垣間見たことで納得した者もいれば、嫌な気持ちになった者もいるかもしれん。
SIerやSES企業に就職・転職するメリットでお口直しといこう。
そのメリットとは、ズバリ
「さまざまな企業で働くことができる」
これが実に奥が深い。
本来、別の企業のオフィスで働くということはないが、客先常駐をするということは転職しなくても他社環境で働けるということじゃ。
そこでは各社の多くの工夫が見られるうえに、人脈形成もすることができる。
また、自社業務だけではスキルが偏りがちだが、さまざまな案件に携わることで多様なスキルを身につけることができることも魅力的といえるじゃろう。
すなわち、実務経験が多く積めるということじゃ。
2~3年の経験を積み、多くの企業を見たうえでエンジニアとしてのキャリアアップで、再転職することもできるじゃろう。
人脈を活かしてフリーランスとして活動することもできる。
つまり、エンジニアとして活躍していく将来の選択肢が広がるということじゃな。
どうじゃ、見方が少しは変わってきたじゃろう。
まとめ
未経験者がエンジニア転職する際には研修制度が整っている企業がおすすめじゃ。
特に狙い目は、その性質上SIerやSES企業が転職しやすいといえる。
常駐勤務は良いことも多く、本来転職しなければ見れない他社の実情や、多様な実務経験を積むことができるのじゃ。
ITエンジニアという職種は実務経験やスキルが評価されやすいので、こうした経験によってキャリアアップ転職することもできるじゃろう。
企業選びで悩んだ際には、今回の解説をぜひ思い出してみて欲しい。
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