「異業種からの転職だけど職務経歴書は何を書いたら良いの?」
「手書きとPCどっちで作れば良いの?」
「アピールの仕方が分からない」
転職活動では、履歴書と職務経歴書の提出が必ずと言っていいほど求められる。
ただでさえ転職活動は、頻繁に行うものではなくこれら書類を書く機会が少ないのに、未経験で異業種に臨むとなると書き方や内容に頭を悩ませる者も多いことじゃろう。
今回は、そんな悩みの解決を手助けすべく、未経験からITエンジニアへ転職する際、書類選考が通る職務経歴書のポイントについて解説していくぞ。
採用担当者がチェックするポイント
まず、最初におさらいじゃが、履歴書はプロフィールを記述するもので、職務経歴書は実績やスキルを記述するものということじゃ。
実績という観点から、つい「これまでやってきたことを書けば良い」と考えてしまいがちじゃが、それは誤りなのじゃ。
ここでは、採用担当者が職務経歴書から何をチェックしているのか、ポイントを解説していくぞ。
研修についてこれるレベルにあるか否か
職務経歴書は、その名前から「これまでの実績を書く」ことを意識しがちじゃが、そればかりを考えていると足元をすくわれるぞ。
採用担当者は、職務経歴書から
を見ているからじゃ。
つまり、単にこれまでの経歴と実績をつらつらと書いているだけでは、何のアピールにもならないということじゃな。
未経験者歓迎の企業では研修制度を設けていることも多いが、その研修についていくことができず、リタイアしてしまう人も少なくないのが現実じゃ。
会社に貢献してもらう前にリタイアされてしまっては、そこまでにかけた採用コストが無駄になってしまうので「研修についてこれなさそう」「入社してから活躍している姿が想像できない」ものはNGということじゃの。
裏を返せば、それらをアピールできれば書類選考を突破、採用担当者に「会ってみたい」と思わせることができるということじゃ。
書き方から仕事ができるかどうかを判断
応募する企業から職務経歴書に関して指定がないことが前提となるが、書き方ひとつで「仕事ができるか否か」を判断されることもあるので注意が必要じゃ。
と思われるかもしれんが、採用担当者も暇ではない。
厳しい言い方をすれば、職務経歴書も満足に書けんようでは会うに値しない…ということじゃ。
しかし、これは読み手(採用担当者)のことを考え、工夫をすることで「読みたい」「会いたい」と思わせることも可能である。
たとえば、いきなり経歴を書き始めるのではなく、書類の概要や要約から始めることで「忙しい相手に対しての配慮ができる」「読む価値がありそう」と興味を持ってもらうこともできるじゃろう。
また、IT企業は手書きではなくPCでの作成(フォーマットに指定なし)の場合も多いので、職務経歴書全体のレイアウトや構成からも、求職者が仕事ができる人物かどうかをジャッジする材料にもなる。
これは、仕事上で資料作成することをイメージすると分かりやすいじゃろう。
要点がつかめず、読みにくい資料を見せられて「この人は仕事ができる!」と思われるじゃろうか。
当然、ドキュメント作成が苦手な人でも仕事ができる人は大勢いるが、採用選考という場では意識する必要があるといえるじゃろう。
未経験者のITエンジニア向け職務経歴書のポイント
と疑問や不安を感じている者もいることじゃろう。
そんな者に向けて、ここでは未経験者がITエンジニア転職を成功させる際、書類選考が通る職務経歴書の書き方のポイントを紹介していくぞ。
IT関連の実績を書く
異業種からITエンジニアに転職する際の職務経歴書のポイントは、ズバリ「IT関連の実績を書く」ことじゃ。
これは大それたことじゃなくても良い。
Excelやパワーポイントで「資料やツールを作った」でも良いじゃろう。
アピールの例でいえば「マクロやVBAを駆使して業務効率の改善に貢献した」というものアリじゃな。
という人は、在職中であれば今からでも実践してみることをおすすめするぞ。
職務経歴書には嘘を書くことができないことは当然ながら、実践することでITスキルも多少なりとも身に付くからのう。
こうしたIT関連の実績を書いておくと、採用担当者から「ITに関する抵抗がない」「一般的な操作は問題ない」と認識してもらうことにも繋がる。
先の例でいえば、書類選考を通過できれば、面接で
と話題にあがることも容易に想像できるので、回答の準備もしやすいじゃろう。
それでもIT関連の実績を書くことが難しいのであれば、資格取得に向けて勉強中であることをアピールすることも方法のひとつなので覚えておくと良いぞ。
自分が何ができるのかをアピールする
未経験で異業種からの転職でも、アピールできることは沢山ある。
あらゆる業界業種で共通なスキルであるコミュニケーション能力もそのひとつじゃ。
欲をいえば、IT業界の経験はなくとも「特定の業界に精通している」というのも欲しいところじゃ。
IT技術はあらゆる業界に取り込まれているので、自身の経験がある業界に対してシステム開発や技術提供している企業に対して転職活動を行えば、業界知識があるだけで武器になる。
こうした業界知識は武器になるだけではなく、未経験からIT業界に飛び込む理由付けにもできるぞ。
といった具合じゃな。
職務経歴書を作成する際には、こうしたポイントを意識して、採用担当者に
と感じてもらうことが重要じゃ。
そのためには、採用情報からどのような人材が求められているのかしっかりと分析して、それに合わせて職務経歴書を作っていくことがポイントになるのう。
つまるところ、職務経歴書から応募先企業に対して、どのような貢献ができるのかにフォーカスするということじゃな。
まとめ
職務経歴書は実績やスキルをアピールするための書類であり、意識やポイントを押さえることでグッと書類選考の通過率が上がる。
未経験からITエンジニアに転職する際には、少しでもIT関連の実績を書くことや、応募先で貢献できるスキルや知識があることをアピールすると良いじゃろう。
それでも職務経歴書の作成に不安がある者や書類選考が通過できない者は、転職エージェントの利用がおすすめじゃぞ。
多くの転職エージェントでは、希望に沿った求人紹介だけではなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策を無料で行ってもらえるからじゃ。
求職者はリスクなく利用することができるので、覚えておくと良いぞ。