「自動車整備士って年収は高いの?」
「どうやったら稼げる自動車整備士になれるの?」
これから自動車整備士を目指す者にとって、年収の高さは気になるポイントじゃろう。
世知辛いことに、「仕事が好き」というだけでは生活はままならないからのう。
結論からいえば、自動車整備士の年収は所属する企業や工場によって大きく変化するぞ。
今回は、自動車整備士の平均年収から稼げるようになるためのポイントまで解説しているので、これから自動車整備士を目指す者はぜひチェックして欲しい。
自動車整備士の平均年収
さっそく本題に入るが、自動車整備士の平均年収は厚生労働省の調査によると380万~460万円と発表されておる。
他の職業と比較して、どれほどなのか気になる者もいることじゃろう。
一般的な会社員の平均年収は、約430万円といわれているので自動車整備士の平均年収は一般的な会社員と差がないといえるじゃろう。
自動車整備士の年収は働く環境によって異なる
先に平均年収について触れたが、これは文字通り"平均"じゃ。
これよりも稼いでいる自動車整備士もいれば稼げていない者もいることに注意が必要じゃ。
このような疑問を持つのは当然のことじゃろう。
一般的に、自動車整備士の年収は働く企業や工場によって大きく変動するぞ。
たとえば、自動車メーカーで働く自動車整備士の年収は約500万円といわれておるが、自営の整備工場では約400万円といわれておる。
同じ自動車整備士であっても年収に100万円ほどの差があることが分かる。
10年も働けば1,000万円の差が出るので、決して小さい差であるとはいえないじゃろう。
稼げる自動車整備士の環境とは
まず、自動車整備士が働く環境には、以下の業種があることを確認しておこう。
- 自動車メーカー
- 大手整備工場
- 中小整備工場
- 自営業車検工場
勘の良い者はお気づきかもしれんが、上記は自動車整備士の平均年収が高い順でもある。
先に少し触れた通り、自動車メーカーでの平均年収は約500万円、大手整備工場であれば約440万円、中小整備工場や自営業車検工場では約400万円となっておる。
このような疑問を感じるかもしれんが、これは自動車整備士に限った話ではない。
事務職や営業職など、同じ職種や似たような業務を行っていても、所属する企業の雇用条件によって給与が差が出る。
突き詰めて言ってしまえば、同じランクの大手整備工場であってもそれぞれで給与は異なる。
それでも、自動車メーカーや大手整備工場の方が年収が高いのは、賞与(ボーナス)支給の有無が影響しているといえるじゃろう。
月々の手取りに大きな差がなくとも、賞与で1~3ヵ月分支給されるだけで年収は大きく変わる。
また、インセンティブ制度を設けている環境で働いていれば、成果を上げるだけ年収アップを狙えるぞ。
これらのことから、自動車整備士も稼ぐためには働く環境選びが重要であると分かるじゃろう。
稼げる自動車整備士になるポイント
より収入をアップさせるにはいくつかポイントがある。
ここでは、稼げる自動車整備士になるためのポイントを紹介しておこう。
雇用条件の良い職場に就職・転職する
身も蓋もないように感じられるかもしれんが、先にも解説した通り、働く環境というのは非常に重要じゃ。
そういうわけではない。
もちろん、これらの業種の方が良い待遇である可能性が高まるという事実は拭えないが、中小整備工場や自営業整備工場であってもインセンティブ制度があったり、諸手当が支給されたりすることもある。
また、インセンティブ制度があっても、そもそも月の来客数が少なければ稼げないし、諸手当があっても条件を満たせなければ支給はされない。
その他、一般自動車ではなく、運送系の車両整備をする企業を狙うのも良いぞ。
個人所有が減っても、運送系は社会を支える重要な役割を担っているからのう。
自動車整備士として就職・転職をする際には、こうした条件なども鑑みて職場選びをすることもポイントであるといえるじゃろう。
資格を取得して作業範囲を広げる
自動車整備士には1~3級、特殊整備士などの級や種類が存在する。
取得している資格によって作業できる範囲が異なり、当然ながら作業範囲が広ければ任せられる業務も多く、収入も上がりやすい。
転職する際にも有利になるので、上位の資格取得を目指しても決して損はないといえるじゃろう。
余談じゃが、より良い環境に転職したいのであれば、自動車整備士向けの転職エージェントを活用するのも方法のひとつじゃぞ!
整備以外の業務もできるようになる
自動車整備士として働く限り、自動車のメンテナンスをすることが主な仕事であることに変わりはないが、組織で働いている以上、それ以外の業務をこなせるようになることも重要じゃ。
たとえば、整備工場で働いていても部長や課長といった役職が存在する。
こうした役職者になれば、自動車整備士の仕事だけではなく、部下の指導や工数管理といった管理業務にも対応できなければならない。
また、部の長として経営会議にも出席することもあるじゃろう。
役職手当という言葉通り、肩書が付けばその分の手当てが支給されるので収入アップが狙えるぞ。
もちろん、役職にならなくても、さまざまな業務を任せられるのであれば会社として必要な人材であり、待遇面を厚くしてくれることも期待できることじゃろう。
まとめ
自動車整備士の平均年収は、一般的な会社員と大きな差はなく、働く職場や雇用条件によって年収は大きく異なる。
自動車メーカーや大手整備工場であればこうした条件が整っている可能性が高いが、必ずしも良いとは限らないことを忘れてはならない。
環境面以外にも、資格取得や整備士の仕事以外の業務をこなせるようになることで収入アップを狙うこともできるので、できることから始めていくことをおすすめするぞ。