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自動車整備士が明かす!自動車整備士の現状と将来性

2022年6月1日

自動車整備士が明かす!自動車整備士の現状と将来性

「自動車整備士になりたいけど将来性はある?」

「年々、自動車の生産台数は減っているけど需要はあるの?」

これから自動車整備士を目指す際、このような疑問や不安を感じている者も多いことじゃろう。

実際、"若者の自動車離れ"や"高齢者の免許返納"という言葉が世の中に定着しているので、不安を感じるのも無理はない。

しかし、結論からいうと自動車整備士は将来性も需要も高いのじゃ。

今回は、自動車離れが進んでいながらもなぜ自動車整備士の将来性や需要が高いのか、今後求められる技術についてなど分かりやすく解説していくぞ。

 

自動車整備士の現状

自動車整備士の現状は、年々就業人口が減っている傾向にある。

働く人が減っていると聞くと不安を感じるかもしれぬが、これはある種の社会問題が背景にあるともいえるのじゃ。

ここでは、自動車整備士として働く人が少なくなっている原因と現状を解説していくぞ。

 

少子高齢化による働き手の減少

男の子
「働く人が減っているのは人気がないから?」

就業人口が減っていると聞けば、このように感じてしまうことじゃろう。

しかし、就業人口が減っているのは自動車整備士だけではないのじゃ。

あらゆる業界・職種で人材不足となっており、各社で人材の取り合いをしているのが現状じゃ。

この現状を引き起こしている主な原因は少子高齢化問題であるといえる。

定年を迎えて働く人が減っていく速度に、若い世代の働き手の数が追い付いていないということじゃな。

ちなみに、2020年度の「自動車分解整備業実態調査」では自動車整備士の平均年齢は45.7歳と、体を動かす職業でみたら高めの調査結果となっておるぞ。

 

若者の自動車離れによる関心の薄れ

冒頭でも触れたが、若い世代が自動車に対して購入意欲が高くない状態が続いておる。

  • 自動車がなくても生活に支障がない
  • レンタカーやカーシェアリングで十分
  • 維持費が高い

地方においては自動車がないと生活に困ることはあるが、相変わらず過疎化は続いており、若い世代は各都市部に出てしまっている。

そんな都市部では交通インフラが発達しており、電車やバス、タクシーで十分に移動できる。

加えて、自動車に乗りたいときはレンタカーやカーシェアリングを利用することで事足りるので、高い駐車場代や車検代といった維持費を払わずに済む。

かつては、自動車を持つことが一種のステータスであったが、現代ではそのような意識は少数派であるといえよう。

もちろん、若い世代でも自動車を購入したいと考えている者もいるが、世知辛いことに収入が不足していて購入に踏み切れないという者が多いのが現状じゃ。

自身が自動車に乗らないので、自動車整備士になろうと考える者も減ってきてしまっているのかもしれぬな。

 

自動車整備士のグローバル化

自動車整備士の就業人口が減っており、人材不足が課題となっていることは先の通りじゃ。

その人手不足を補うために、昨今では外国人の自動車整備士を採用する企業(カーディーラー)も増えてきておる。

こうした状況から、発展途上国からは日本の自動車整備士を目指す者が増えている傾向にあるぞ。

これは自動車整備士に限ったことではないが、外国人労働者と働く機会はこれからも増えていくことじゃろう。

 

自動車整備士の将来性

これから自動車整備士を目指す者にとって、将来性の有無は非常に関心のあることじゃろう。

誰しも将来が先細りの道は歩きたくないものじゃからな。

結論から言うと、自動車整備士の将来性は安定しているといえる。

ここでは、その理由を解説していくぞ。

 

自動車がなくなることはないから

少し厳しい言い方をすると、AIをはじめとするIT技術の導入によって失われる仕事は存在する。

会計処理を例に挙げれば、従来は紙ベースで書き込んだり、Excelで一生懸命表作成をしていたものが、会計ソフトを使うだけで一瞬で片付くようになった。

そうなれば、これまで会計処理に割いていた人員は最低限で良くなるので、企業側も積極的に募集するポジションではなくなるじゃろう。

このように、いきなり仕事を取り巻く環境が急変するということが自動車整備士にはないのじゃ。

生産台数は減り、若者の自動車離れが続いているとはいえ、世の中には一定数の自動車が存在する。

また、若者自身が所有しなくてもレンタカーやカーシェアリングなど、自動車に乗る機会は数多く存在する。

キャンプやウインタースポーツなどを楽しむ際に利用している者も多いのではないじゃろうか。

このように、自動車の所有の在り方が変わっただけで、自動車が走らない世の中になったわけではない。

それをメンテナンスする自動車整備士は将来的にも安定しているといえるのじゃ。

 

国が盛り上げようと動いているから

自動車整備士の人手不足を受けて、厚生労働省は「専門実践教育訓練給付金」を支給しているぞ。

ここでは詳しい内容は割愛するが、専門実践教育訓練の受講費をハローワークから支給してもらえるというものじゃ。

失われていく職業は多数あるが、このように国が職業を守ろうとするのは自動車整備士が社会インフラを支えているからに他ならない。

こうした背景から、職業自体がなくなることはないので安定して働けるといえるのじゃ。

 

手に職が付けられるから

自動車整備士はいわば職人のような職業じゃ。

専門的な知識や技術を持ち、整備すべき自動車があればどこでも働くことができるぞ。

言い方は悪いが、整備工場やカーディーラーの経営状況が良くなく、店じまいしてしまったとしても、人手不足で引く手あまたな自動車整備士はすぐにでも次の職場を見つけることができるじゃろう。

このように専門的なスキルを持つということは、非常に安定した働き方ができるのじゃ。

 

自動車整備士の需要と今後求められる技術

現状と将来性について解説してきたが、それでは自動車整備士の需要や今後求められるスキルにはどのようなものがあるのか。

これから自動車整備士を目指そうとする者にとって関心があるところじゃろう。

ここでは、自動車整備士の需要と今後求められるスキルについて紹介していくぞ。

 

自動車整備士の需要

先の通り、自動車整備士は社会インフラを支えるために必要な職業にもかかわらず、就業人口は減少傾向にある。

業界としては大きな課題ではあるものの、これから自動車整備士を目指す者にとって、現在の供給不足な状況は追い風であるといえるじゃろう。

就職難に陥りにくく、全国各地に働ける場所があるので「I・Uターンしたい」「住んでみたい地域がある」といった希望も実現しやすいぞ。

「住んでみたい」と「転職」に関する話はこちらの記事がおすすめじゃ!

 

自動車整備士に求められるスキル

自動車整備士と聞くと、自動車の部品交換や傷、ヘコみを直したりすることをイメージする者も多い。

これは概ね間違いではないが、昨今ではIT技術がふんだんに盛り込まれており、これらを整備するためにはITの知識やスキルも必要になってきる。

今後も先端技術が組み込まれてくることから、IT系の知識は必須スキルになってくるといえるじゃろう。

余談じゃが、組込系のIT知識やスキルがあると自動車整備士からITエンジニアに転職する道も拓けてくるぞ。

ITエンジニアを目指すならこちらの記事が参考になるかもしれんの!

 

将来、活躍できる自動車整備士になるには

ここでは、将来長く活躍できる自動車整備士になるための方法を紹介していくぞ。

先の通り、ハイブリッドや電気自動車、自動運転など先端技術が搭載された自動車が次々と登場しており、使用されている技術は日々進化しておる。

そのため、単に故障対応や部品交換、傷のメンテナンスといった従来の技術だけではなく、新しい技術に対応するための知識やスキルを習得することは今後働いていくうえで必須といえる。

また、将来には今までにない技術が使われることも当然ありえるので、常に技術に関心を持ち、前向きな気持ちで学ぶことや、柔軟に変化へ対応できるように備えておくと、長く活躍することができるじゃろう。

 

まとめ

自動車の生産台数の減少や若者の自動車離れというキーワードによって「自動車整備士の将来は大丈夫?」と不安を感じる者は多い。

しかし、自動車は社会インフラの一つであり、自動車がいきなり激減することはないことから、それをメンテナンスする職業である自動車整備士の仕事がなくなる心配はない。

むしろ、自動車整備士は人手不足が続いていることから売り手市場であり、多くの整備工場やカーディーラーで募集が行われている。

また、昨今では自動車にITの先端技術が使われていることから、これらの知識を持つ者はIT企業からも需要があるぞ。

技術の進歩によって従来の仕事内容に変化はあるものの、社会から必要とされる職業なので、これから自動車整備士になりたい者は安心して目指すが良い。

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王様

転職するならDAMA、略してTENDAMAというとある国の王様です。
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