「失業保険の受給をしたいけど手続き方法がいまいちよくわからない」
「失業保険の申請をするうえで注意しないといけないことがあれば知りたい」
「失業保険の不正受給って話には聞くけど、どういった行為が該当するの?」
など失業保険の受給について、疑問や不安を抱えておらんか。
今回は失業保険受給の流れから、失業保険を受給するうえで絶対にやってはいけない不正受給についても紹介していくぞ。
失業保険の受給について詳しく知りたい者は、参考にしてもらえると幸いじゃ。
失業保険受給の流れ
さっそく失業保険受給の流れを説明していくぞ。
失業保険は申請すればすぐに受給できると思っておる者もおるかもしれんが、受給までには時間がかかる。申請から受け取りまで、どのような流れで進んでいくのか失業保険受給の流れをしっかりチェックするのじゃ。
1. ハローワークでの手続き
まずはじめにやらなければいかんのが、ハローワークでの手続きじゃ。ハローワークで求職の申し込みを行うと共に、失業保険の受給申請に必要となる書類を提出するのじゃ。
失業保険というのは失業しているからといって、誰でももらえるわけではない。失業していてかつ働く意志があることが、受給条件の一つとなるのじゃ。
そのため、申請に必要な書類を提出するだけではなく、求職の申し込みも行う必要があるぞ。
失業保険受給の手続きに必要となるものは、次の通りじゃ。必要なものをしっかり揃えてから、ハローワークへ申請に行くのじゃ。
- 離職票
- 身分証明書
- 印鑑
- 写真(2枚)
- 通帳もしくはキャッシュカード
2. 雇用保険説明会への参加
次に指定された日時に、雇用保険説明会へ参加するのじゃ。この説明会では雇用保険受給資格者証と失業認定申告書の交付が行われるぞ。
ちなみに雇用保険説明会とは失業保険受給資格を得てから、最初の失業認定日までの間に行われる。失業保険を受給するためにはこの説明会に参加する必要があるということじゃ。
3. 失業認定日にハローワークへ行く
そして、失業認定日には、再びハローワークへ行かねばならんぞ。
ここで失業認定報告書を提出し、失業の認定を受けるのじゃ。失業認定報告書には求職活動の実績の記載が必要となるので、失業認定日までにしっかり求職活動もしておかなければいけんぞ。
はじめにも説明したが、失業保険は働く意志がある失業者が受給できるものじゃ。だから、このように求職活動の実績も必要となる。既定の求職活動実績をクリアできていない場合は、当然失業保険の受給は行えないので注意するのじゃ。
4. 失業保険の受給
失業認定日から1週間ほどで、失業保険の受給が行えるぞ。
なお、失業認定日は4週間に1回設けられておる。つまり、一度失業認定日にハローワークへ行き、失業保険を受け取ってそれで終わりとはならん。
失業認定日へハローワークへ行く→失業保険受給のサイクルを繰り返し行うことになるのじゃ。
不正受給に注意しよう
失業保険を受給するうえで、気を付けなければいけないのが不正受給じゃ。不正受給が発覚すると、当然失業保険の受給は停止される。
それだけでなく、悪質性が高いと判断された場合は、受給額の倍額の納付を求められることや、詐欺罪に問われる可能性もあるのじゃ。不正受給の代償はかなり大きいぞ。注意するのじゃ。
不正受給のよくある具体例
不正受給と言われても、何をしたら不正受給になるのかいまいちピンとこないものもおるかもしれんな。どういった行為が不正受給にあたるのか、具体例を挙げながら説明していこう。
求職活動実績の虚偽申告
失業保険受給の流れの中でも説明したが、求職活動の実績がないと失業保険は受給することができなくなっておる。失業保険が欲しいがために、実際には求職活動をしていないのに虚偽の内容を記載し失業保険を受給した場合は不正受給となるぞ。
就労の事実を報告しない
就労の事実は全て報告せねばならんぞ。「パートやアルバイトだから報告しなくても大丈夫」なんてことはない。内職や手伝いなども同様じゃ。雇用形態に関わらず、また収入が無くても、働いたら報告すること。もちろん、自営業やフリーランスであってもじゃぞ。
就職したことを申告しない
就職が決まったのに、それを隠して失業保険を受給した場合も不正受給の対象となる。また就職日を偽って失業保険を多くもらう行為も同様じゃ。受給期間中に就職が決まった際は、すみやかに申告することじゃ。
ここでは不正受給の一例を紹介したが、「虚偽の申告をする」「報告義務を怠る」などして失業保険を受給することが不正受給に当たるという事じゃ。
失業保険の不正受給が発覚したらどうなる?
不正受給が発覚すれば、次のような厳しい処分を受けることとなる。
- 支給停止(不正を行った日から一切の給付が停止される)
- 返還命令(不正行為により受給した金額は全額返還しなければならない)
- 納付命令(悪質な場合は受給分の2倍の金額、つまり返還命令と合わせて3倍の金額を納付しなければならない)
- 財産の差押え(全額返還、納付し終えるまで延滞金が課せられる。また納付を怠った際、財産の差押えられる場合がある)
- 詐欺罪として刑事告発(悪質な場合は詐欺罪などにより処罰の対象になる)
不正受給に関しては次の記事で詳しく解説しておるので、こちらもチェックしてみてほしい。
困った時はハローワークへ
失業保険の受給についてわからないことがある場合は、ハローワークへ相談するのじゃ。意図していなくても「知らなかった」「正しく理解していなかった」という理由で、不正受給をしてしまうのは避けたいところじゃ。もちろん意図的に不正受給をはたらくのはもってのほかじゃ。
バレないだろうと思っていても、必ず不正受給はバレるということを肝に命じてほしい。
まとめ
今回は失業保険の受給について紹介したが如何じゃったかな。
失業して安定した収入がない中で、失業保険は本当に貴重なものとなる。受給条件を満たしているのであれば、しっかり活用していくのじゃ。
ただし、失業保険が欲しいからと言って、絶対に不正受給には手を染めてはいかんぞ。わからないことがあったら、ハローワークで相談し正しく失業保険を受給するのじゃ。