「ITエンジニアってたくさん種類があるけど、どんなスキルを身につければいいの?」
「種類によってキャリアパスって違うの?」
「未経験からITエンジニアを目指す際は何から始めたら良いの?」
これからITエンジニアを目指す際、このような疑問を感じている者も多いことじゃろう。
種類によって設計・構築する対象も異なれば、当然そこに使用するスキルも異なることは言うまでもあるまい。
共通するスキルもなかにはあるほか、キャリアパスも似通った部分がある。
今回は、ITエンジニアの種類ごとに必要なスキルや用意されているキャリアパスについて解説していくぞ。
すべてのITエンジニアに共通するスキルとキャリアパス
冒頭で触れた通り、ITエンジニアは種類によって携わるシステムも異なれば、そこで扱うスキルも異なる。
しかし、種類にかかわらず共通するスキルやキャリアパスも存在するのじゃ。
まずは、すべてのITエンジニアに共通するスキルやキャリアパスから紹介していくぞ。
共通するスキル
すべてのITエンジニアに求められるスキルは、ITの基本的な知識全般じゃ。
このような疑問を持つ者も多いことじゃろう。
目安としては「基本情報技術者試験」に合格できるレベルがあれば、基本的な知識を網羅しているといえるじゃろう。
基本情報技術者試験では、ITの基礎知識はもちろんインフラから開発まで一通り学べることもポイントじゃの。
少し毛並みが異なるWebエンジニアじゃが、通信(インフラ)を必要とすることや、開発工程を学ぶことは役立つといえるじゃろう。
こうした基礎的な知識がないことは土台がないことを意味し、土台がなければ新しい技術が生まれた際に積み上げる場所がないといえる。
基礎を疎かにして、息の長いITエンジニアを目指すことは難しいので、まずは基礎から学ぶことをおすすめするぞ。
共通するキャリアパス
ITエンジニアの種類や所属する企業によって呼び名も担当する役割(範囲)も異なるが、それでも似通っている部分もある。
- スペシャリスト:技術のスペシャリストとして活躍していく
- ジェネラリスト:マネジメントをはじめ広範囲の知識をもって活躍していく
突き詰めていくと、上記のように二極化することが多い。
これは、あらゆる種類のITエンジニアにいえることじゃ。
細かくいえば、スキルチェンジやフリーランスへの転身などキャリアパスは多岐に渡るが、詳細についてはそれぞれの種類で解説していこう。
開発エンジニアのスキルやキャリアパス
ITエンジニアと聞いてイメージされることが多い開発エンジニアじゃが、どのようなスキルが必要となるのか。
ここでは、開発エンジニアに必要となるスキルやキャリアパスを解説していくぞ。
開発エンジニアに必要なスキル
開発エンジニアに必要なスキルといえば、何といってもプログラミング言語の習得じゃろう。
このような声が聞こえてきそうじゃのう。
習得する際に悩んでしまう場合のポイントは2つじゃ。
- 開発したいシステムに必要な言語を学ぶ
- 汎用性の高い言語を学ぶ
開発エンジニアを目指すうえで、自身に開発したいシステムやアプリがあるならば、それら使用されている言語を調べて学ぶことじゃ。
自身がやりたいことに向かって前進していることを実感することで、やる気も出るじゃろう。
という者は、汎用性の高い言語を習得すると良いじゃろう。
「汎用性が高い」とは、あらゆる企業や製品に用いられていることを指し、JavaやC言語などがそれらに該当する。
言い方は悪いが、要は「潰しが効く」ということじゃな。
開発エンジニアのキャリアパス
前段で紹介したように、スペシャリストやジェネラリストといったキャリアパスがあるが、開発エンジニアには次のような道もあるぞ。
- スタックエンジニア:開発から運用まで幅広い知識やスキルを活かして働く
- システムエンジニア:開発の上流工程に携わる
プロジェクトマネージャーをはじめとするマネジメント職は割愛するが、上記以外にもフリーランスや副業をするという選択肢もある。
多数のプログラミング言語を身に付けスキルチェンジをすることもできる。
このことからも分かるように、スキルと実績さえあれば、非常に多くの選択肢があるのじゃ。
インフラエンジニアのスキルやキャリアパス
他のITエンジニアと比べてプログラミング言語を使用する機会が少ないインフラエンジニアは、未経験からでも目指しやすい種類じゃ。
これからITエンジニアを目指す者にとって、どのようなキャリアパスがあるか知ることはモチベーションアップにも繋がるじゃろう。
必要なスキルも合わせて紹介するので、あとは勉強あるのみじゃ。
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルは次の通りじゃ。
- ネットワークに関する基礎知識
- サーバーに関する基礎知識
- データベースに関する基礎知識
これらは必須であるといえるじゃろう。
インフラエンジニアにも、さまざまな知識が必要となるが、それらの土台となる部分なので疎かにしてはならぬ。
勉強方法が分からない場合には、前段で紹介した基本情報技術者試験から概要を掴み、CCNAの取得を目指しながらネットワークの知識を深めていくと良いじゃろう。
余裕がある者は、自宅環境で仮想サーバーを構築して、実際に手を動かしてみることをおすすめするぞ。
インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアには次のようなキャリアに進むことができるぞ。
- セキュリティエンジニア:セキュリティ対策や構築をする
- クラウドエンジニア:クラウド環境の設計や構築をする
設計をする上流工程もあるが、他にも開発知識を身につけてIoTエンジニアを目指すこともできるじゃろう。
インフラと一括りにしてしまいがちじゃが、現代においてあらゆる物事が通信をし、データを保存している。
視野を広げてみると、あちこちに需要があることが分かるじゃろう。
IT企業ではなくとも、IT人材が少ない企業の社内SEを目指すことも選択肢としてあるぞ。
Webエンジニアのスキルやキャリアパス
Webエンジニアは、需要や将来性が高く、オシャレで華やかな職種であることから人気の高いエンジニアの種類じゃが、他のITエンジニアの種類と文化が違うこと多く戸惑う者も多い。
ここでは、必要なスキルやキャリアパスを紹介していくぞ。
Webエンジニアに必要なスキル
Webエンジニアは、未経験からの転職でも最低限の自走力があることを求められるぞ。
と疑問に思う者も多いじゃろう。
最低限の自走力とは、上司や先輩から指示を受けて、レビューまで一通り進められること指すことが多い。
と感じるかもしれんが、コーダーやマークアップエンジニアを目指すところから始めるなら、それでも良いじゃろう。
加えて言うと、Webの自社開発企業では研修をしていないところが多いのじゃ。
そして、こうしたクリエイティブな企業に就職・転職する際には、ポートフォリオの提出が求められる。
つまり、Webサイトやアプリを提出できるレベルでなければ、そもそもWebエンジニアとして働き始めることができないということじゃな。
もちろん、すべての企業ではなく、SIerやSES企業では研修が用意されているところもある。
自宅環境であっても、レンタルサーバーやクラウドサービスの活用で開発はできるし、ITスクールに通って学ぶこともできる。
自分自身がどのようなシステムやサービスを作成したいのかを考え、それに必要なスキルを身に付けられる方法を選択していくと良いじゃろう。
Webエンジニアのキャリアパス
テックリードやCTO(Chief Technology Officer)など、Web業界ならではの呼び名が異なるので混乱してしまいがちじゃが、基本的には開発エンジニアと同じイメージを持つと分かりやすいじゃろう。
もちろん厳密には異なるから注意が必要じゃ。
また、Webエンジニアの仕事はPCとインターネット環境があれば場所を選ばず働ける案件も多く、フリーランスや副業とも親和性が高い。
なんなら、個人でWebサービスを立ち上げ、軌道に乗ればそのまま独立するという手もあるじゃろう。
実際に働き始めるとアイデアもたくさん出てくるので、実務をしながら計画を練るのも楽しいぞ。
まとめ
ITエンジニアのキャリアパスは、突き詰めていえば「技術職として働き続ける」か「管理職に回る」かじゃ。
これらに加え、フリーランスや副業といった働き方を選べることもキャリアパスといえるじゃろう。
また、IT技術の進歩によって、次々と新しい種類のエンジニアが登場している昨今、経験を活かせる職種は無数に広がっていることも特徴といえよう。
今回紹介しなかったが、ITエンジニアの経験を活かしてITコンサルタントに転職することそのひとつじゃな。
スキルや実績を積めば、無数にキャリアパスは広がっておる。
実際に働いてみることで見えてくる景色もあるから、焦る必要もなかろう。
ただ、スタートから目指すキャリアを考えたいならば、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみて欲しい。