「女性でも自動車整備士を目指すことができるの?」
「活躍できる?そもそも需要はあるの?」
自動車整備士に興味がある女性のなかには、このような疑問を感じている者も多いことじゃろう。
実際、自動車整備士の男女比率は男性が約97%、女性が約3%と圧倒的に男性の方が多い。
しかし、このことからも分かるように、自動車整備士は性別問わず目指せる職業なのじゃ。
むしろ、女性だからこそ活躍できるポイントも多数あるぞ。
今回は、自動車整備士に興味がある女性に向けて、活躍するポイントや需要について解説していく。
自動車整備士の男性比率が高い理由
そもそも、なぜ自動車整備士として働く者には男性が多いのか。
ここでは、自動車整備士の男性比率が高い理由について一例を簡単に紹介していくぞ。
職業に対する先入観
冒頭でも触れたように、自動車整備士と聞いて「男性の仕事」とイメージする者は多い。
これは自動車整備士に限った話ではなく、美容部員は女性、大工は男性など職業に対する先入観を持たれていることが要因のひとつであるといえるじゃろう。
こうした先入観を持っていると、職業選択の際に選択肢の候補にすら挙がらないので、自ずと女性で目指す者が少なくなるということじゃな。
体力が必要だから
一昔前に比べて機械化が進み、自動車整備士の仕事も効率化や業務遂行に必要な労力も軽減されてきておる。
それでも、自動車の重い部品を管理したり、移動させたりするなど体力が必要な職業であることには変わりはない。
「体力が必要」「力がないと無理」といった理由から、女性が自動車整備士を敬遠する理由にもなっている。
体力とは少し異なるが、オイルで汚れること、ネイルができないことなども要因となっているといえよう。
男性の方が自動車好きが多い
職業選択の際、自分が好きなことを仕事にしたいと考える者は多いことじゃろう。
一般的に見て、自動車好きは男性の方が多く「機械をいじりたいから」「色んな車に触れたいから」と考えて自動車整備士を目指す者も少なくない。
このような観点から見ても、男性の比率が高くなっている理由として考えられる。
女性が自動車整備士を目指すことは全く問題はない
ここまで、自動車整備士の男女比率が男性の方が多い理由について説明してきたが、これは女性が自動車整備士を目指してはいけない理由に何一つ当てはまらない。
女性でも自動車や機械が好きで、体力にも自信がある者は大勢いることじゃろう。
実際の職場においても「男性だから」「女性だから」といった区別はなく、平等に扱われるので心配はない。
たしかに、男性と比較して力仕事や体力面で劣ることはあるかもしれんが、女性ならではの強みもある。
また、最近では自動車整備に使用する機械や道具も進化も進んでいるので、力仕事に対して必要以上に身構えることもなかろう。
少し古いものになるが、「輸入車の整備の仕事がカッコイイ!」という理由で自動車整備士を目指し、活躍している女性に密着した動画を紹介するぞ!
「増える若い女性整備士 ヤナセDNA継承術」
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FAeOGBp3jpo
BSテレ東 YouTubeチャンネル
女性が自動車整備士として活躍するポイントや需要
女性が自動車整備士として活躍する際、どのような強みやメリットがあるのじゃろうか。
これらを把握することで、目指すことに不安を感じていた者は後押しにもなることじゃろう。
ここでは、女性が自動車整備士として活躍するポイントや需要について解説していくぞ。
女性目線のコミュニケーション
自動車整備士は、単に自動車を整備したり点検するだけの仕事ではない。
お客様から要望や気になる点などをヒアリングすることもあり、コミュニケーション能力が求められるぞ。
また、お客様のなかには女性も多く、同性だからこそ気付ける細かな気遣いなどもあるじゃろう。
女性目線で、使用方法や自宅でもできるメンテナンス方法を伝えられるので、お客様から安心感や親近感を感じてもらえることは大きなメリットであるといえる。
丁寧な作業
自動車整備士は、整備を行うために受付からはじまり、見積もり作成や予約確認などの事務作業もこなさなければならない。
こうした作業では、女性の方が得意であることが多く、丁寧かつ見やすく分かりやすい対応は現場でも非常に重宝されるといえるじゃろう。
このご時世に「男性だから」「女性だから」と言うこと自体がナンセンスではあるが、職業に対するイメージがある以上、こうした強みやアピールポイントを理解しておくと、就職・転職の場でも活用できるぞ。
自動車整備士を目指したい女性が準備すべきこと
性別に関係なく働くことができるとはいえ、自動車整備士は圧倒的に男性が多い職業じゃ。
ここでは、女性が自動車整備士を目指す際に、準備しておくべきことを紹介しておくぞ。
1日働き続けられる体力づくり
自動車整備士の仕事は、事務職をはじめとするデスクワークとは異なり、1日の仕事の中でも立って行動していることが多い。
現場の機械化や道具の進化が進んでいるとはいえ、重い部品を取り扱うことも多いことから、1日働き続けられる体力作りをしておくと良いじゃろう。
男性が多い、汚れる職場で働く覚悟
これまでも伝えてきた通り、自動車整備士は男性が圧倒的に多い職場じゃ。
今どきでは珍しくなりつつあるが、就職・転職先の整備工場が女性に対する配慮が足りない環境である可能性もある。
また、自動車整備士は整備によるオイル汚れや洗車などによって、汚れることは必須。
さらに、専門職でありながら接客もするので髪型やメイクに対して厳しいルールが設けられていることもあるぞ。
こうした環境でも働き続けられるよう、事前に覚悟を決めておくと長く活躍することができるじゃろう。
まとめ:自動車整備士は女性も活躍することができる職業である
男性のイメージが強いが、自動車整備士は性別問わず目指せる職業なので「女性だから無理」と諦める必要はないぞ。
たしかに、男女比率で見れば男性の方が圧倒的に多い職業ではあるが、女性だからこそ活かせる強みというものもある。
むしろ、数が少ないからこそ希少性が高く、需要もあると捉えることもできるじゃろう。
興味を持っている者は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみて欲しい。