「Webエンジニアにはどんな種類があるの?」
「スキルは何が必要なの?」
「転職先にはどういう企業があるの?」
数あるITエンジニアの種類のなかでも、オシャレで華やかなイメージを持たれることが多いWebエンジニア。
昨今、企業はもちろん、あらゆる商品やサービスに対してWebサイドが用意されていることから、Webに関する仕事に関心を持っている者も多いじゃろう。
今回は、Webエンジニアの仕事内容をはじめ、需要や将来性、必要なスキルやキャリアパスについて解説していくぞ。
気になる年収や転職先例も紹介するので、Webエンジニアに転職したい者は要チェックじゃ。
Webエンジニアとは?
Webエンジニアは、その名の通りWebに関する設計・開発を行うITエンジニアのことじゃ。
Webエンジニアのなかでも、担当する役割や開発するもので種類が次のように分けられるぞ。
エンジニアの名称 | 仕事内容 |
---|---|
フロントエンドエンジニア | Webページの表面(ユーザーが直接目にする箇所)や操作に関する設計・構築を担当する |
バックエンドエンジニア | Webサービスのデータの処理や保存といった裏側の部分を設計・構築を担当する |
Webアプリケーションエンジニア | Webアプリの設計・構築をする |
より詳細に掘り下げていけば、コーダーやWebデザイナー、ディレクターなど非常に多くの種類があるが、今回は割愛しよう。
「Web」と聞くと、Webページのようなものが真っ先に思い浮かべられるが、普段から我々が使っているWebアプリもWebエンジニアの領域である。
たとえば、YouTubeやGmailなんかもWebアプリの一種じゃな。
このように、普段から我々が何気なく使っているものもWebエンジニアが関わっていると考えると、日常生活に必要不可欠な存在であることが見えてくるじゃろう。
Webエンジニアの仕事内容、難しさ、大変さ
オシャレなオフィスで私服勤務ができることが多いことも、Webエンジニアが人気である理由のひとつじゃが、決してその仕事はラクなものではない。
イメージだけで転職しようとすると大失敗すること間違いなしじゃ。
ここでは、Webエンジニアの仕事内容、難しさや大変さについて解説していくぞ。
仕事内容
先にでも少し触れたように、WebエンジニアはWebサイトやWebアプリなどに関するシステムやサービスの企画・設計、構築・運用などが主な仕事内容じゃ。
開発工程は、一般的なウォーターフォール型(上流工程から下流工程へ移行していく開発手法)であることもあるが、アジャイル開発(迅速なシステム提供を目ざす開発手法)でスピーディーに行われることも多いぞ。
Webサイトやサービスで「コンテンツが準備中」となっているものを見たことがある者も多いことじゃろう。
基本的に、担当する工程や開発する内容によって役割分担がされておるが、なかにはクライアントへのヒアリングから設計構築まで行う、フルスタックエンジニアのような働き方をすることもあるぞ。
仕事の難しさや大変さ
Webエンジニアは、他のITエンジニアと文化が異なることが多いので、インフラや開発経験者でも戸惑うことが多いぞ。
また、SIerやSES企業ではなく、自社開発していることが多いことも文化の違いを生み出しているといえよう。
こうした企業では、基本的に研修はなく、未経験者であっても自走力が求められることが多い。
そのため、最初からある程度のレベルに達していなければならないことから、敷居は高めであるといえるじゃろう。
また、HTML・CSS、JavaScriptは当然のことながら、JavaやPHP、PythonやRubyといったプログラミング言語の習得も必要となる。
Webの世界の移り変わりは非常に速く、新しい技術も生まれやすいので、次から次へと覚えることが湧き出てくることも大変さといえよう。
つまり、単にデザインのセンスだけではなく、それを実現するための技術力が必要であり、それらを習得するための苦労は覚悟しなければならないということじゃな。
Webエンジニアの需要・将来性
この認識は間違っていない。
WebサイトやWebアプリ、スマホアプリなど、大手だけではなくベンチャー企業もこぞって注力しており、今後もこれらの需要は高まることが予想できるじゃろう。
しかし、誰でも活躍できるわけではないことに注意せねばならぬ。
昨今では、NoCodeやLowCodeといった、ソースコード不要で開発できるツールも普及してきていることから、コーダーのような存在の需要は低下する可能性もあるじゃろう。
つまり、Webエンジニアだから需要が高いわけではなく、需要が高い人材であるよう努力しなければならないということじゃな。
技術進化の速いWeb業界だからこそ、市場の動向やトレンドなどをしっかりキャッチしていかなければならないことを忘れるでないぞ。
Webエンジニアの年収
Webエンジニアの平均年収は約460万円といわれておる。
他のITエンジニアの種類と比較すると、このように感じてしまう者もいることじゃろう。
また、一般的な会社員の平均年収である約430万円と比べても、大差がないように感じる。
しかし、これは平均年収が低い職種が含まれていることが要因となっておるのじゃ。
より詳細で見れば、コーダーの平均年収は一般的な会社員よりも低い約350万円、バックエンドエンジニアで見れば約600万円となっておる。
フルスタックなスキルを持っている者では1,000万円以上稼いでいる者もいるのじゃ。
また、Webエンジニアは大手企業からベンチャー企業まで募集していることから、同じスキルでも所属企業によって収入が異なるということも珍しくない。
つまり、稼ぎたいのであれば、高いスキルを習得して、キャリアアップ転職をしていく必要があるということじゃな。
余談じゃが、Webスキルがあれば副業の選択肢も大幅に広がるので、本業+副業で高収入を目指す方法もあることを覚えておくと良いぞ。
Webエンジニアの必要なスキル、キャリアパス
これからWebエンジニアを目指す際、このような疑問を感じている者も多いことじゃろう。
ここでは、Webエンジニアに必要なスキルやキャリアパスの例を紹介していくぞ。
Webエンジニアに必要なスキル
Webエンジニアを目指すのであれば、次のスキルは必須であると考えて良いじゃろう。
- HTML
- CSS
- JavaScript
いずれもWebページ制作をするうえで、必要となる言語(HTML・CSSはマークアップ言語、JavaScriptはプログラミング言語)じゃ。
これらの言語に関しては、PCとエディタがあれば特別な環境構築をしなくても学習することができるので、悩んで立ち止まるようであれば、まず手を動かすが良い。
これらができるようになったら、
- PHP
- Python
- Java
- Ruby
といった、プログラミング言語の習得に移ると良かろう。
これらの言語を学ぶ際には、それぞれの資格取得を目標にしながら勉強するとモチベーションも保てるぞ。
もちろん、フロントエンドエンジニアを目指すのか、バックエンドエンジニアを目指すのか、そもそも自分がどのような制作に携わっていきたいのかによっても必要なスキルが異なる。
検索エンジンの最適化(SEO)やマーケティング力、ユーザビリティの高いデザイン力や分析力など必要なスキルは挙げたらきりがないからのう。
まずは、自身が目指す方向性を定めて、ひとつずつ習得してくことをおすすめするぞ。
余談じゃが、Webエンジニア転職の際には、ポートフォリオの提出を求められることも多々あるので、座学で学びつつ、実際に手を動かして制作しておくと、いざ転職活動する際にも慌てることが少ないじゃろう。
Webエンジニアのキャリアパス
さまざまな働き方ができるWebエンジニアじゃが、大別すると次のようなキャリアパスがあるぞ。
- Web開発のスペシャリストとして働く
- プロジェクトの管理者(Webディレクター)として働く
- フリーランスに転身する
上記は一例であり、バックエンドエンジニアからゲームエンジニアにスキルチェンジする者もいれば、フルスタックなスキルを身につけてフリーランスや個人でWebコンテンツを制作する者もいるなど、キャリアパスは非常に多彩じゃ。
先にも触れたように、変化が激しいWeb業界でどのようなキャリアパスを選択するかは、最新情報をキャッチするアンテナを持ち、必要となるスキル習得のための努力ができるかがポイントになるじゃろう。
Webエンジニアの転職先有名企業
ここでは、Webエンジニアの転職先として、どのような有名企業があるのか紹介しておこう。
- 楽天
- ヤフー
- チームラボエンジニアリング
そう悲観することはない。
このような有名企業だけでなく、創業わずか数年のベンチャー企業でも有名サイトやサービスを展開していて、人材を募集している企業は多数ある。
しかし、当然ながら魅力的な企業は人気が高い。
つまり、優秀な人材が集まってくるなかで勝ち抜かなければならないということじゃな。
千里の道も一歩よりの言葉通り、まずは自分のレベルに沿った企業からスタートして、少しずつキャリアアップを狙っていこう。
まとめ
Webエンジニアは、Webサイトやサービス、Webアプリなど「Web」に関する設計や構築、運用をするITエンジニアのひとつじゃ。
現代において、Webは日常に必要不可欠な存在となっており、今後もますます発展していくことが予想されることから、Webエンジニアの需要や将来性も高いといえるじゃろう。
Webスキルを習得すれば、企業に就職するだけではなく、フリーランスや個人でコンテンツ制作をするといった、フレキシブルな働き方を選択できることも魅力的じゃ。
Webへの関わり方は非常に多くの選択肢があるので、興味がある者はぜひWebエンジニアへの転職も検討してみて欲しい。