「未経験者におすすめのエンジニアの種類ってあるの?」
「キャリアマップや将来性はどんな感じ?」
「目指すために必要な勉強方法や資格について知りたい」
ITエンジニアは、将来性が高く、手に職が付けられることから転職先として人気の高い職種じゃ。
しかし、その専門性の高さからスキルや実務経験が評価される世界でもある。
「難しそう」「自分にはできないかも」と挑戦する前に諦めてしまう者もおることじゃろう。
しかし、未経験者でも目指しやすいエンジニアの職種があるじゃ。
それが、インフラエンジニア。
ITエンジニアには非常に多くの種類があるが、なぜインフラエンジニアが未経験でも目指しやすいのか気になる者もおることじゃろう。
今回は、未経験者がインフラエンジニアを目指しやすい理由とその将来性について分かりやすく解説していくぞ。
インフラエンジニアとは
まずは、インフラエンジニアがどのような仕事をするのか確認をしておこう。
インフラエンジニアとは、「インフラ(基盤)」という言葉の通り、IT技術における基盤となるネットワークやサーバー構築することを主な仕事内容としているエンジニアのことじゃ。
インフラエンジニアのなかでも種類は細分化されており、次のようなものがあるぞ。
- ネットワークエンジニア:ネットワークを構築する
- サーバーエンジニア:サーバーを構築する
- データベースエンジニア:データベースを構築する
- セキュリティエンジニア:セキュリティ対策を行う
- クラウドエンジニア:クラウド環境を構築する
これらは、いずれも現代社会において欠かせないものであり、多少の流行り廃りはあっても、これから先の需要がなくなることはないといえるじゃろう。
つまり、安定した職業であるということじゃな。
また、高いスキルを持っていれば年収も1,000万円以上を目指せることもあり、やりがいはもちろん、高いモチベーションで働けそうじゃな。
と疑問を感じるのは当然のことじゃろう。
もちろん、求人によっては高いスキルを求められることもあり、未経験お断りのものもあるが、他のエンジニアよりも目指しやすい理由があるのじゃ。
その理由については、以降で解説していくぞ。
未経験者がインフラエンジニアを目指しやすい理由
と疑問を感じる者に向け、ここではその理由について解説していくぞ。
これを見れば「なるほど」「自分でもできるかも」と考えられるようになるはずじゃ。
プログラミングコードを書く機会が少ない
まずはじめに、インフラエンジニアはプログラミングコードを書く機会が少ないことが挙げられるぞ。
余談じゃが、シェルスクリプトやパッチワークといった、サーバーにプログラムを読み込ませるものを作成することもあるので、全くないわけではないのであしからず。
プログラミングコードを書く機会が少ないということは、プログラミング言語が扱えなくても転職しやすいということじゃ。
その分、ネットワークやサーバーなどインフラの世界は奥が深いので、インフラエンジニアになってから覚えることはたくさんあることを忘れないで欲しい。
ただ、「未経験者から目指す」という観点でいえば、他の開発・Webエンジニアと違ってプログラミング言語を習得する必要がないので、目指しやすいといえるのじゃ。
運用や監視といったロースキルでもできる仕事がある
インフラエンジニアの仕事のなかには、運用・保守・監視といったロースキル(低いスキル)でも携われる業務が存在することも、未経験者に易しい理由じゃ。
こうした業務はマニュアル化(手順書が用意)されていることも多く、特別なスキルがなくても携われる可能性が高い。
その際のポイントは「手順書通りにやる」ことじゃな。
慣れてくると手順を飛ばしたり、戻り値(システムが返す値)に対して何の疑問も持たずに取り組んでしまうと、思わぬ事故を引き起こすことにも繋がるぞ。
参考までにいえば、大手通信キャリアのサーバーやネットワークを止めるような事故を起こすと、数千万~数億円単位の損害に繋がるので緊張感を持って取り組む必要がある。
逆にいえば、こうした業務には緊張感を持って取り組める人や慎重に作業できる人が求められるともいえるので、見方を変えれば採用面接でアピールできそうなポイントでもある。
また「マニュアル通りにやっていればOK」という感覚でやっていると、スキルが身に付かず、いつまで経っても構築や設計の仕事を任せてもらえるようにはならないので、エンジニアとして就職できたからといって油断は禁物じゃ。
業務をこなしつつ、しっかりと勉強してスキルや知識を習得するのだぞ。
インフラエンジニアになるための勉強方法
いくらインフラエンジニアが未経験からでも転職しやすいといって、転職前に準備をしなければ上手くいくものも上手くいかなくなるのは道理じゃ。
という疑問を持つのも当然じゃろうな。
「実際に構築してみる」というのが最も効果的な勉強方法なのじゃが、未経験者にとっては、いささかハードルも高かろう。
そこで、ここでは今すぐにでも始められるインフラエンジニアの勉強方法について紹介していくぞ。
基本的なIT知識の習得
IT業務に対して全くの未経験者は「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」といった、基本的なIT知識を網羅的に学べる国家資格の取得をおすすめするぞ。
これらの資格で学べるITの基礎知識は、インフラエンジニア以外にも通じるものがあることもポイントじゃな。
資格取得を通じて基礎知識を習得しておくと、転職活動で「未経験ながらも準備している」「基礎力はある」とアピールすることもできるじゃろう。
基礎がないと、より専門的な勉強を始めた際に、調べることが多すぎて非常に効率が悪い。
また、転職先で同僚や上司が話していることが、IT業界では常識なのか、その企業特有の用語なのか判別することにも役立つ。
IT業界での常識にもかかわらず
と質問すれば、不勉強や仕事ができない人というレッテルを貼られかねないからな。
こうした事態を回避するためにも、ITの基礎知識を習得しておくことは、インフラエンジニアにとって必須であると覚えておくと良いぞ。
ネットワークの基礎知識を習得
ITパスポートや基本情報技術者試験でもネットワークについて学べるが、より専門的に学ぶためにはCCNAがおすすめじゃ。
CCNAは、アメリカの大手ネットワーク機器会社のCisco(シスコ)社のベンダー資格である。
このCisco社のネットワーク機器というのは非常に多くの企業が導入しており、高いシェア率を誇るのじゃ。
つまり、そのCisco社の資格であるCCNAを取得すれば、多くの企業から評価されやすいともいえるじゃろう。
ちなみに、4段階あるシスコ技術者認定資格のなかでもCCNAは基本レベルで「指示を受けながら作業ができる」ことを証明するものなので、あくまで「未経験から転職する際の評価が高まる」ということを忘れずにな。
インフラエンジニア必須の資格ともいえるので、IT知識の基礎知識を習得して、転職までに余裕がある人はネットワークの基礎知識の習得もしておくことをおすすめするぞ。
●Wikipedia シスコ技術者認定(外部リンク)
●Wikipedia Cisco Certified Network Associate[CCNA](外部リンク)
まとめ
未経験者が目指しやすいエンジニアの種類はインフラエンジニアじゃ。
これは、ネットワークやサーバーといった基盤となる部分を設計・構築する仕事じゃな。
設計や構築には高いスキルを要するが、運用や監視といった業務はマニュアル化されていることも多く、プログラミングコードを書く機会が少ないことが理由として挙げられるぞ。
基本的なIT知識を身につけるため、ITパスポートや基本情報技術者試験、ネットワーク関連の資格であるCCNAを事前に取得しておくと転職もしやすくなるじゃろう。
こうした資格取得をしておくと、働き始めてからも役立つのじゃが、それはまた別の機会に解説するとしよう。